頭に、なにかが当たった。 それは四角くて、ゴムのような。 ……まだ新品なのであろう、消しゴムだ。 「あははっきったねー髪だよなぁ! 真っ黒でゴキブリにそっくりじゃねぇかよ!」 いじめグループのリーダーが、私を罵ると、ほかの人も便乗する。 「香里奈〜ほどほどにしときなよ? そいつ、桐沢のお気に入りらしいよ?」 『桐沢のお気に入り』 その一言で、神崎香里奈の雰囲気は一変した。 そう、悪いほうへと。