「なんで団子なんか食べてるんですか。」
「だって舞花さん遅いんですもん。」
「そんなにかかっていませんよね?」
「僕にとっては長いんです!」
「はいはい。わかりましたよ。」
はぁ…沖田さんの甘味好きには脱帽だな。
史実でも甘いものは好きだというけれど、まさかここまで好きだったとは。
「ところで舞花さん。どれくらいのお金使いました?」
「あぁ、なんかお代はいらないと言われたもので。一銭も使っていません。」
「そうなんですか!?それじゃ着物も買いにいきましょうね!」
え、着物?
いや、必要ないんだけど。
私は今、沖田さんのお古の着物と袴を着ている。
少しダボダボだけど、別にそこまで綺麗な着物欲しいとか思ってないし。
「じゃあ行きましょうー!」
「ちょ!沖田さん!?」
なんで走ってくのー!?
ま、追いつけるけどさ~。



