教室のドアを開けると、それまで騒がしかった空気が、一気にしん、と静まり返った。 私は無言で自分の席につく。 「あっれー? なんでここに“ゴキ子”がいるのー?」 「ほんとだぁー おかしいよねぇー?ここは“人”が通うところなのにねぇ?」 「なんで虫がこんなところにいるわけぇ?おかしくなぁい?」 ……私を“ゴキ子”と呼ぶのは、私をいじめている人だけ。 他の人は見て見ぬふりだ。 ─────パシッ