そして、次の瞬間。


ズシャァァ



男は浅葱色の羽織を着ている青年に、斬られた。


男は倒れた。もう、死んでいるであろう。




「───ふぅ、貴方大丈夫ですか?」


「………………………」


何で、助けたの。



せっかく、死ねると思ったのに。



「………とりあえず、屯所に来ていただけますか?」


「…………………」



私は無言で頷いた。