私は再度、皆を見渡す。
「…………土方さん。ひとつだけ、聞いてもいいですか?」
「なんだ?」
今までずっと、聞きたくて聞けなかったこと。
「私は……………皆さんと同じ、新撰組の“仲間”になれていましたか?」
聞くのが、ずっと怖かった。
疑われて、監視されている私なんかが、
仲間なんて思われてるはずないと、信じていたから。
それをなにより、私は知っていたから。
毎日どこでも私に突き刺さる視線。
巡察に一度も出してもられない不安。
「………なに当たり前のこと聞いてんだよ」
土方さんが言ったことは、私の頭を混乱させるのには充分。
今、なんて……………。



