「なんでだよー!せっかく舞花と“仲間”になれたのに………!」 「………藤堂さん」 藤堂さんの目は少し赤い。 少しでも………悲しんでくれているのかな? だとしたら、嬉しい。 「最後くらい……名前で呼んでくれよな?」 私は一瞬ためらったけど、意を決して。 「今までありがとう……平助…くん」 ………本当に、これで最後なんだ…。 皆と言葉を交わすことも、 皆と一緒にいることも、 ─────沖田さんのそばにいることも。