沖田さんは目を大きく見開いていた。
それもそうだよね。
だって、ついさっきお互いの想いを伝えたばかりだもの。
「……どういうことですか?」
私は話した。
華南が私をこの時代に連れて来たこと、
さっき私が眠っていたときに華南が私に告げたこと、
すべて、すべて話した。
「…………そう、なんですか」
沖田さんの瞳は微かに潤んでいた。
私はそっと、頬に触れる。
「……………沖田さん。私はずっと、沖田さんが好きです。」
……………だから。せめて。最後に。
「………今日は、ずっと傍にいてくれませんか?」
沖田さんはもう一度、私を抱きしめてくれた。



