「いい加減現実見なよ。
舞花は一度死を選んだんだよ?
それを、たった数ヶ月でも伸ばしてあげたんだから、感謝くらいしてもいいんじゃないの?
それとも、もしかして……………恋でもした?」
「……………!!」
心臓が、どくんとする。
そっか、華南は気づいてるんだ。
私がこの時代にいたいとおもう理由を。
「“十六夜”を沖田さんは抜けたもんねぇ………そりゃ、両想いなはずだよ。」
「……………っ、華南は、私に生きて欲しかったんじゃなかったの?」
「生きて欲しかった、か。
そりゃ生きて欲しかったよ?
だって、“絶望”に染まった舞花の顔が見れなくなっちゃうじゃない?」



