「私を、騙していたの……………?」
「そうなるね。
まあ私も最初は助けようとしてたけど、
池田屋事件では古高の拷問に行こうとするし、力を使って平助くんと沖田さんの傷も治しちゃうし、しかもあの池田屋にいた舞花を知っている人物……………。
舞花はね、関わりすぎたんだよ。
長州、薩摩とは関わらなくてよかったのに。尊王攘夷派の人間とは関わらなくてよかったのに。」
「なら、始めから私を幕末に飛ばさなきゃよかったじゃない……………!
今さら、今さらそんなこと言うなんて、おかしいよ……………!!」
「……………うるさいなぁ。」
今までとはまるで比べ物にならないくらい低い声だった。



