「よぉ、姉ちゃん。珍しい格好してんなぁ」



なぜ?と考えこんでいると、ふと背後から声がした。


その男を見ると、私は絶句した。



──袴。刀。長い髪。草履。



まるで、江戸時代のような服装。



「俺といいことしようぜ~どうせ遊んでんだろ?」


プチッ


「──いい加減にしてください。
 あなた何なんですか。さっさとどっか
 行ってください。」


私はキレた。いや、正確には半ギレ。