─────パチッ



目を覚ますと、木の天井。


もう慣れつつあるその景色に、私は何故か懐かしさを感じていた。


あたりを見渡すと、誰もいない。


しん、とした空気が、そこには広がっていた。


日は昇っているから、多分今は昼頃。


……………ん?昼頃ってことは…………


あ!私あのとき気を失って……!


もしかして、任務放棄しちゃったことになるのかな……。


───スッ


「あ、目が覚めましたか?舞花さん。」


膳を持って部屋に入ってきたのは、沖田さん。


彼はニコニコと笑っていて、ある意味怖い。


だって、笑顔が黒いからぁぁぁ〜……!!


「あ、あの、す、すみませんでしたぁ!」


私は勢いよく土下座をした。


「なんで土下座してるんですか?」


「えぇ〜と、何か謝ったほうがいいのかと思いまして……」