花翼は浅葱に連れられて屋敷へと向かった。
「お、大きい…………」
貴族が住む屋敷の壮大さに、花翼は驚いていた。
これが、都と田舎の差であると実感する。
それから花翼は浅葱に屋敷を案内してもらった。
「──────というわけだが、覚えたか?」
「……………む、無理です、広すぎます」
何坪に及ぶかもわからないこの壮大な屋敷を一瞬で覚えるなど、村で育ってきた花翼には不可能である。
「まぁ、すぐにとは言わない。少しずつ部屋を覚えていけばいい。」
「は、はい……………」
「それと、今日はここから2つ奥の部屋で休め。布団は用意してある。」
「はい…………」
「明日はとくにやることはない。好きに過ごしてくれ。」



