「池田屋に、舞花の正体を知ってる人がいるなんて………」
「あ、あやまらないでよ。私だってよくわからなかったし………」
華南だけのせいじゃない。
史実を知ってたのに私は池田屋に行ったから。
私にだって責任はある。
「舞花の能力………それが、治癒能力だってことは前に話したよね?」
私はこくんと頷く。
「舞花が花の巫女だってことは、はじめからわかってた。だって、舞花は………」
華南が話始めると同時に、私の中に映像が流れ込んできた。
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時は平安。帝、そして貴族が住む宮中に仕える1人の女がおりました。
女はある貴族に仕えており、琴を得意としておりました。