そんな凛も日頃は優しいんだけどね。数学となると鬼に変わるのよ。
って こんなこと考えてる場合じゃない!
今日は 29日だから 確実に当てられる。
うわぁぁ。嫌だなぁ。って思ってたら..
「 今日は 29日か。よし じゃあ29番の人! ここの問題解いてくれ!」
げっ。ここわかんないんだよなぁ。
「 わかりません。」
クラスのみんなが笑う。凛だって大笑いだ。
私だってわかるなら答えたいのに。
「 松田! 放課後、生徒指導室に来い。 俺がたっぷりお前に数学を教えてやる。」
え、何それ。初めてなんだけど。
「 それって強制ですか?」
「 あぁ。お前は強制だ。」
「 わかりました。」
嘘でしょ。今日は凛と新しくできたデパートに行く約束してたのに。
「 凛、ごめんね。」
すると凛は 笑いながら
「 別に気にしないで! あんたの数学ひどいから太田に一回個別でみてもらったほうがいいよ! たっぷりしばかれておいで〜 」 なんて言ってたし。
デパートに行く約束 楽しみだったの私だけだったのかな? そんな重い気分で私は生徒指導室に向かった。
