「ぷは~…」

手伝い終わりの冷たい麦茶。


4時間...
その時間はとてもきつい。
まあ、お金に還元されるから許す。

「親父ー、ちょいと歩いてくる~」

近くに山林がある。
その中に、とっておきの場所、
即ち俺所有の秘密基地があるわけだ。

その山林は
とにかく、幻想的で。
初めて見たときは、
別次元に入ったのかと思ったぐらい。


さわさわと風で揺れる木々たち。
セミなどの音は何故か軽量で、
鳥のさえずりや川の音なんかが
聞こえたりする。


休憩場所に使うのだけど
今日もいい感じだ。



「zzz…」






え?
何だこの音。



「zzz…」



え?え?
寝息??



その寝息に近づくと。




「ん~...むにゃむにゃ...」


見たことない女の子が


寝ていた。