「陽向く~ん!」
「おう」


前と同じ時間にきた。
いた。
本当に何故か
この子山林が背景に似合う...


「へへぇ~...会えて良かったぁ…」

なんだこれ
くそかわいい。

「そういえば椛田さん、どこの学校行くの?」

「んふふ…私さ、色々あって学校行けないんだぁ...」

「え?」


その色々ってなんだよ。
すげぇ気になる…
いい加減自分が変態かと思った。

「あ!それよりさ、私のこと椛田さん、なんかじゃなくて、」


涼花って呼んでよ!


やべぇ…なんかやべぇ
有川がいたら助けを求めてた。

「えぇ…わかったよ...」

何あっさり承諾してんの俺。

「あとね…これから会える時間30分間だけになるんだけど....大丈夫?」




え。



何それ。。


「あぁ、えっと?門限かなんか?」
「まあ....そんなとこ…かな!」


一瞬寂しそうに見えたのは
俺の気のせいか....?

「とりあえずさ、なんか話そ!」
「え?…あぁそうだな。」


それからまた話した。
今日あったことや、町の事、
家族のこと…

「その…す、涼花は何してた?」
「あ!私のことはいいから話続けて!!」

でもやっぱり君は
自分の話をしてくれなかった。