「陽向くんは何歳?」
「中3。君は?」
「んふふ...私年齢わかんないんだぁ」

えっと。



なんかすごいこと言ったこの子。

年齢がわからない?

どういうことだ。


「どういうこと?」
「んふふ。色々あるんだぁ」

結局君のこと
あまり知れなかった。
代わりに俺のこと、
いっぱい話した。
普通ならこんなことないのに。

きっと君のせい。

「俺より年下かな...?」
「さぁどーでしょー」

ニコニコしながら足をパタパタ。
まるで幼女だ。

「ねえねえ」
「なんだ?」
「また...ここ来ていい?」


普通なら許さないのに。


「おう...」


夏の暑い日、
君に出会った。


夏の暑い日、
君に恋をしたーー…