「ん・・!?」 今、何かが確実に引っかかった。 ホッとしたのも束の間、さっきの学生の後に通り過ぎた人の「何か」にミユウの感覚が反応したのだ。 瞬間的に何かが視界を横切った感じだ。 目を閉じて神経を研ぎ澄ます。 意識を飛ばしてさっき気にかかった物の正体を探る。 キラリと夕日に光るものーー 誰かの指元で光る 指輪・・?