さて、教室に戻るのはいいが、何だこの周りの目線は…。あぁ、そうかサンダル事件のやつだな。穴があったら入りたいとはこのことに違いないだろう。
「あのさ、良かったら名前おしえてくんね?」
と、細身の二人組が俺に話しかけてきた。
まぁ、もちろんいきなりだから対応するのがやっとの事な訳で…。
「え?あぁ俺?」
「そうそう!俺は成瀬悠(なるせゆう)
んで、こいつが豊島司(とよしまつかさ)
よろしく!」
「俺は松風紬よろしく。」
入学早々フレンドリーなやつらと出会うことになるとはな。まあ、これも運命かな。
「へー。なら、つむって呼んでもいい?」
「全然構わないよ。」
「俺の事は、悠って呼んでくれ!」
「分かった。」
入学早々友達増えました。何かレベルアップした気分だな。
「んで、司なんだけど、こいつは少し人見知りなんだ。つかって呼んでくれたらいいよ。」
と、悠が俺に言ってくる。
「分かった。よろしくな、つか。」
「よろしく。」
こんなやりとりをしたあと、二人は自分の席に戻っていく。
