「お前ら、もっと前に来いよ!! ぶっ倒れるくらい、テンション上げて」 涼雅のその煽りに、 客が乗り、 私は人波に揉まれて弾き出される 一番後ろから、涼雅を見る 人の波でその姿はよく見えなくて、 とても遠い人なんだな、って、改めて思った 手を伸ばしたらくらいじゃ、 届かない――…