◇
「んじゃあ、出るけど。
忘れ物ないよな?」
私達は身仕度を整え、
辺りを見渡す
忘れ物がないか
涼雅はダウンの上から
ボディバッグをたすきのように掛けると、
扉の方へと歩いて行く
此処を出たら、終わりなんだな……
私はその背中を見ていて悲しくなる
携帯番号とか、訊いたら嫌われるかな?
逆に、訊いてくれないのかな?
もし、私から教える分には、
そんなに嫌がられないかな?
でも、
“私の携帯番号登録して下さい!”
ってお願いするのも変だし……
あっ!
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