うつくしいもの



「いえ。
私、他のファンの人達とはまだ馴染めなくて。

いつも当日券で」



JUKEが出演するライブの日程も、
VANITYのホームページで随時チェックしている




「そっかぁ。

まぁ、桜子とかあの辺りの古株には、
俺がお前に手を出した事黙ってて」



「――はい」



誰にも言うつもりはないけど、
どうしてわざわざ釘を刺すのだろうか?




「あいつらが2ちゃんに書きまくってるらしいから。

あくまで噂だけど」



「そうなんですか?」



「あの辺りの連中、健太と優雅の信者で、
俺の事はあまりよく思ってねーんだよなぁ。

音楽的な事じゃなく、
俺って人間性に問題有るみたいで。

一時期、俺がファンの子を喰いまくってた時とか、
あいつらネットにそれを散々書きまくってたみたいで。

気分悪いから見てねーけど」