うつくしいもの


バタン、と閉まった扉の向こうから、
優雅の当てた背が滑るような音がした


優雅が声を出して泣いているのが聞こえて来る



私も我慢出来なくて、
ベッドに潜り込み声を出して泣いた



憧れだった、涼雅



もう2度とその姿を見る事は出来ない


あの歌声も、もう聴けない