「こんなブログ、もう誰も見てないでしょ?

菜々花しか客は居なかったんじゃない?」


そう訊かれて、
どうしようかと思ったけど、
正直に頷いた




「でも、別に彼とは何も無かったから!
本当に、聴きに行っただけで!

信じて!」



何かを言われる前に、
言葉を繋ぐ




「そんなに必死に否定しなくても、信じてるよ」


そう苦笑する優雅は、
その言葉のわりには表情が沈んでいる



「菜々花って後ろめたい事が無ければ、
自分からそうやって話してくれるよね?

後ろめたい事は、絶対に言わないのに」