うつくしいもの


「今回、コラボの話は受けないけど、
君達に俺は曲を提供する。

それで、いい?」



「あ、あの……。

はい……」



突然の提案で、

それがいいのかどうか分からない




ただ、とりあえず少しは優雅の負担が軽くなるなら





「せっかく来てくれたのに追い返すみたいで悪いけど、

俺が変な気を起こさないうちに帰りなよ?」


そっと頬に触れられて、
思わず立ち上がってしまう




「そんなに露骨に嫌がらなくても」


アハハ、と笑われて、
少し不愉快になる



からかわれたんだと、気付いた