うつくしいもの


「俺はそんなつもりないから。
あっ、とりあえず、突っ立ってないで座りなよ」



「えっ?あの……」


そう戸惑ってると、秋原さんは笑う



私は秋原さんの真意が分からないまま、

彼の横に少し離れて腰を下ろした




「俺、菜々花ちゃんと一緒に歌いたくないんだよ。

君みたいな、新人と」


唐突にそうはっきりと言われ、

自分でも分かっていてもショックを受けてしまう