最悪から最愛へ

「いきなり声を掛けないでくださいよ!」


渚は、バスタオルを引き寄せて下着を隠す。


「ああ、悪い。まさかそんな格好しているとは思わなかった。尻、大丈夫か?」


「来なくていいです!大丈夫ですから」


峻は渚の様子を見るためにベッドから降りようとしたが、拒否される。


「なんだよ、人が心配してやってるのに」


「いらない心配です」


渚は、バスタオルの下でなんとかスカートを履く。ジンジンと痛むお尻をさする。


「紺野、本当に生意気だな。せっかく泊めてやったのに、文句ばかり言うし」


「泊めて欲しいなんて、言ってませんよ」


「何度起こしても起きなかったお前を放置出来ないだろ?ったく、放置しておけば良かったな」


感謝されるどころか文句ばかり言われる。こんなことなら、連れて来るのではなかったと峻は、後悔する。