最悪から最愛へ

「うん、いいよ。早めに切り上げて帰るから。なので、清水マネージャー、手短にお願いしますね」


「分かっているわ、でも、もしかしたら、今夜は帰さないかもしれないけどね。ふふっ」


「え?」


渚は峻のことを信頼しているが、春佳の言葉に動揺してしまう。もしかして峻に騙されているのかと疑いの気持ちが出てくる。

峻は動揺を隠せない渚を見て、渚に一歩近寄る。不安にさせたくない。


「絶対に帰るから。紺野、待ってて」


「はい」



同じ時間に仕事を終えた峻と渚は一緒に外へ出た。でも。一緒に帰れない。


「峻、車で帰って来るの?」


「ああ。飲むつもりもないし、軽くつまんで帰るよ」


「じゃあ、何か作って待っていてもいい?」


「うん、渚と食べるから」


峻は渚を引き寄せて、そっとキスをする。軽いキスに渚は不安になったが、峻を信じることにする。