最悪から最愛へ

「でもさ、早川さんも言ってたじゃないか。意外と合うかもしれないって。最近、なんかそんな気がするんだよ」


「私は全然しません。絶対に合わないと…ん!」


渚が言い終わる前に峻は、口を塞いだ。渚が離れようと峻の胸を押しても、ほとんど動かない。峻ががっしりと後頭部を押さえつけているからだ。


「ん、ちょっ…んー!」


文句を言おうと渚は口を開きかけたが、それは逆効果で、峻の舌が入り込んできた。逃げようとする舌に舌を絡まされて、渚の体は軽く痺れる。

心と体が一致しない。心は拒んでいるはずなのに、体が反応する。渚から僅かに吐息が漏れる。


「ほら、良かっただろ?」


脱力した体を支えるために、峻は渚を抱き締める。渚の頭は峻の肩の上にある。

気持ち良かった…だから、つい…せがんでしまった。嫌だと思っていたはずなのに…


「もう1回…」


「了解」