最悪から最愛へ

「嫌です!何で、店長に教えなくちゃいけないんですか?」


「映画に行くと行っただろ?上映時間が迫っているから早く言え。すぐ迎えに行くから」


「私、行くなんて言っていません」


「行かないとも言ってないだろ?まあ、いいや。そこの駅で待ってる。30分後に来いよ」


確かに行くとも行かないとも渚は返事をしていない。ちゃんと断ればよかったと後悔しても遅い。峻は時間と場所を勝手に決めて、切ってしまった。


「もう!何よあの男!そこの駅って、どこよ?30分後なんて無理に決まっているじゃないのよ。行かないんだから…」


行かないと決めたはずなのに、急いでバターを塗ったトーストを口に入れる。

そして、急いで皿を洗って、急いで着替えた。けれど、どんなに急いでも30分はあっという間に過ぎた。


♪~♪~♪


「うわっ!また来た…」