最悪から最愛へ

「さてと…」


翌朝、10時。峻は渚の電話番号を呼び出し、発信ボタンを押す。

小田は店長命令を遂行することが出来なかった。そのことについて、峻に謝った。謝られても返事を聞けていないので、直接聞くしかない。


♪~♪~♪


「え?店長?やだ…」


店長という文字を表示したスマホは鳴り続く。鳴りやまないスマホを横目でチラチラ見る渚は、焼いたばかりのトーストにバターを塗る。絶対に出たくない。早く切れたらいいのに。

しかし、スマホは鳴りやむ気配がない。

何か急用なのかもしれない。鳴りやまないスマホが段々と心配になってきた。


「はい?」


「遅い!早く出ろ」


「え?あの…何ですか?どうかされました?」


やっぱり急用だったのかと渚の声は焦る。


「住所教えて」


「はい?どこのですか?」


「お前の家だよ。早く!」


渚が全然出ないから、峻は苛ついていた。