最悪から最愛へ

以前よりも優しくなっている峻に渚は、変だと不信感を抱く。


「最近は姿を見ていません。一応報告はしますけど…」


「けど?なんだ?」


「そんなに気にかけてくれなくても…大丈夫です。私も一応チーフですし」


峻に頼らなくても自分で出来る…渚はそう思った。


「チーフなのは分かっているし、頑張っているのも分かっている。だけど、危ない客には気を付ける必要があるだろ?とりあえず、報告はしろ。それと、危険な時は、一人で判断するなよ。分かったか?」


峻の言うことは理解出来る。悔しいけど、危険な時は、頼るしかない。


「分かりました。では、失礼します…」


「待て」


「まだ何か?」


「明日、休みだろ?俺も休みだ」


休みが重なることはたまにある。でも、それに何の意味があるのか分からない渚は、ただ頷くことしか出来なかった。