最悪から最愛へ

足を踏み入れたが、この先どこに進めば良いか分からない渚は、玄関で立ったままである。

そんな渚に気づいていない峻は、バスルームで、バスタブにお湯をためていた。


「まだそんなとこにいたのかよ?今、お湯入れてるから、風呂入って寝ろよ。パジャマは…Tシャツでいいか…」


峻は渚をソファーに座らせて、タンスから、大きめな青色のTシャツを持ってきた。

渚が切れば、お尻まで隠れる大きさである。


渚は、それを持ってバスルームに行く。峻は、出掛ける前に入ったので、寝る準備をする。

夏だから、タオルケットがあれば、充分だと思い、ベッドルームから持ってきて、ソファーに置く。


「ありがとうございました。あの、店長は、お風呂…」


「俺はもう入ったから。ほら、水」


渚は渡された水で、喉を潤す。