遥side 「はぁ……」 沢北への報告を終え、 俺達は教室へ戻った。 これは……結構しんどいな……。 なんか笑いたくなってきた……。 『二人ともお幸せにね!』 沢北の屈託ない笑顔が頭に浮かぶ。 全然目に入ってねぇや……。 いくら女にモテても、 本当に好きなヤツに相手にされないんじゃ意味ねぇよ……。 俺は髪の毛をぐしゃぐしゃにした。