待ってよ。 それは酷い……。 酷いよ。 「酷い……。」 遥は立ち止まり、私の方を振り向いた。 その表情はなおも冷たい。 「テメー……」 「え、『テメー』!?」 夏希さんが驚いているけど、もう止まらない。 「テメーっ、 泣いてる彼女置いて元カノとイチャついてんじゃねーよ!!!」 私は持っていたカバンで力一杯遥を殴った。 「痛って!!」 「死ねバカ!!」 中学生みたいな捨て台詞を吐いて 私は駅の方へ歩きだした。 よし! やってやった。 ザマーミロ!!