やば 泣きそう。 「ねぇ遥也! 彼女ちゃんと一緒にさ、これからカラオケでも行かない?」 夏希さんの腕が遥のに絡む。 ズキッ…… 嫌い。 彼女の前でこんなことする夏希さんも、 振りほどかない遥も。 でも 一番嫌いなのはそれをぼーっと見てる自分。 嫌い。 嫌い。 ダメだ……。 泣いちゃ……ダメなのに……。 溢れる涙を抑えることができず、 バレないように必死に拭った。