「あ、一之瀬」

そして拓真はこっちに近付いてきた。

いや、そりゃ隣なんだから当たり前なんだけどね。



「おはようございます………美鈴」

「おはよ、拓真」


名前を呼ぶ時、顔を真っ赤にした拓真を見てつられて私も顔が赤くなった。


恥ずかしい…。

名前で呼ぶのくらい普通なのに一体どうした私。

「何この付き合いたてのカップルみたいな雰囲気」