真面目君の笑顔に恋をして

「包丁欲しいんですか?」

「うん、もうすぐ母の日だからお母さんが欲しいって言ってた包丁買おうと思ったんだけど…いいのだと生憎足りません」


そう言って肩を落とした。


「でも、そういうのは値段じゃなく気持ちですよ」

「そうかな?」

「そうです」


笑顔で言う拓真につられて私も笑顔になって「そっか!」と言って3千の包丁を手にとってレジに向かった。


「ラッピングお願いしていいですか?」

「母の日ですか?」

「はい!」