「なるほどね。」
「もうわかんないよ･･･」
放課後、瑞希に相談してみた。
あたし１人で抱えられない。
良太と付き合ってるけど
先生のことが忘れられないのは事実。
ちゃんと先生には言った。
もう２人きりになれないこと。
それでも認めてくれなかった。
「先生も愛莉のこと好きなんだね。」
「それはない！絶対ありえないよ！」
「愛莉が気づいてないだけ。」
「だって先生は結婚するんだよ？！」
「その相手よりも愛莉に惚れたとか？」
「ちがう！あたしの片思いだよ！」
「そこまで言うなら･･･」
「今のままでいいの。」
「いつか愛莉の気持ち伝えたら？」
「それは･･･」
「きっと受け入れてくれるよ。」
「･･･うん。そうだね。」
これは先生の言ってた
頼りにしてほしいとかじゃない。
「とりあえず、初デート楽しんできなさい。」
「わかった！」
「それ次第で、良太くんとは
これからどうするのか決めればいい。」
「うん。ありがとうね。」
「良い報告待ってるから。」
人生初デート。
いつも良太といるときは気が楽なのに
なぜか緊張してきた。
