兄貴がミカエルになるとき

「ママ………」

“ちゃんちゃらおかしい”ほどひどくはないと思うけど、たしかに異様にひょろんとしているので“ちゃん”程度はおかしいかもしれないと、微妙に納得した。

ママの言葉を合図に「それじゃあ僕はコーヒーでも淹れようかな」と、パパはいそいそとキッチンに行ってコーヒーメーカーをセットし始めた。

トオ兄とママもソファに腰をおろして、完全にみんな鑑賞体制に入っている。

モンモンまでもがクィーンと鼻を鳴らしてトオ兄の膝に頭を乗せ、こちらを窺っていた。

何で、なんで? 

いったい何の罰ゲームで週末の爽やかな朝に、男3人+雄犬1頭&女1人の前で水着にならなきゃいけないの?

まったく解せない思いを抱きながらもその場の空気に流されて、私は着替えるために自分の部屋に戻った。