兄貴がミカエルになるとき

そのとき私はあることに気が付いて、「あ、」と小さく声を漏らした。

その声に、パパ、ママ、トオ兄が、私の視線の先にある、靴箱の上に置かれているカレンダーに目をやった。

「ああ、そういうことか」

家族全員、この突拍子もない話に納得した。

今日は4月1日。

どんな嘘でも許される、エイプリルフールではないか。

「そっか」

ママの顔は一転して笑顔になった。