「きっとトオルは咲季が好きになるわ。たとえ今はあやふやな気持ちでも、すでに心の中に落とされた恋の種から芽が出て、自分でも驚くほどの速さで育っていく。意識が物事を育てるの。トオルは紗季に対する自分の気持ちを観察し始めてしまったから、これからは意識せざる得なくなって、その意識が愛を作り上げていく。で、トオルが意識すれば紗季だって意識してしまう。意識と意識のあいだに新しい関係が生まれるの」
酒に酔い、自分に酔い、まるでの舞台役者のセリフのようにママが滔々と語る。
血はつながっていなといえども兄妹の恋を煽ってどうするんだと思うけど、アルコールで解放されたママの脳細胞は、年頃の娘と息子、しかし実は血縁関係はないという微妙な関係を慮るという意識はまったくないようだ。
トオ兄が私を好きになる可能性があるかもしれない、と言われれば私だってなんだか意識して、兄妹以上のものを感じてしまう。
それはやっかいで、息苦しい。
今まで通り仲の良い兄妹としてくっついている方が楽しくて楽チンだ。
トオ兄だってそうじゃないのか。
それにしても、トオ兄が私に恋するという設定はやっぱり有り得ないよね、と自分なりに考えをまとめてみたのに、話は逆方向に進んでいく。
酒に酔い、自分に酔い、まるでの舞台役者のセリフのようにママが滔々と語る。
血はつながっていなといえども兄妹の恋を煽ってどうするんだと思うけど、アルコールで解放されたママの脳細胞は、年頃の娘と息子、しかし実は血縁関係はないという微妙な関係を慮るという意識はまったくないようだ。
トオ兄が私を好きになる可能性があるかもしれない、と言われれば私だってなんだか意識して、兄妹以上のものを感じてしまう。
それはやっかいで、息苦しい。
今まで通り仲の良い兄妹としてくっついている方が楽しくて楽チンだ。
トオ兄だってそうじゃないのか。
それにしても、トオ兄が私に恋するという設定はやっぱり有り得ないよね、と自分なりに考えをまとめてみたのに、話は逆方向に進んでいく。


