兄貴がミカエルになるとき

「で、三品君とはどうだった?」

できればトオ兄の前では出したくない話題だったけど、普段なら細かい気配りにたけている幸ちゃんは一向に構う様子はない。

トオ兄の顔色を伺うと、昨日は三品君に対してあんなに神経質だったのに、今日はちらりと視線をよこしただけだった。それも機嫌は悪くなさそうだ。


「うーん、別に」私は適当に返事をする。
「どんな話した?」

幸ちゃんは気のせいか、にやにやしている。

トオ兄の話ばかりしたとは言いづらかったので、「学校や本の話」とまた適当に答えたら、「そうなんだ」と、やっぱりなんだかにやにやしている。

なんか、不審だ。