兄貴がミカエルになるとき

「すごいところって見たことないけどね。いつも犬とデレデレしながらプリン食べて喜んでるし」

「プリン?」

「うん。黄金プリンて知ってる? コンビニで売ってるやつ。あ、三品君はコンビニでおやつなんて買わないか。それが私も兄貴も大好きで、週2以上は食べてるんだけど、モンモン、あ、うちの愛犬のことだけど、モンモンも大好きなの」

話題がハーバードからコンビニのプリンへと、いきなりどうでもいい話題にスイッチしたせいか、へぇ……と、少し引いている。

彼が関西人なら「へえ、君のお兄さんコンビニのプリンが好きなん……て、そんなん、どうでもええわ!」と突っ込んできただろう。

「お兄さん、彼女とかいないの?」

「むちゃくちゃモテるけど、なぜか彼女は作らない」

「かっこいいんだ?」

「性格は別として妹の私から見ても相当かっこいい」

三品君がにこにこして私を見つめる。

「大好きなんだね、お兄さんのこと」