兄貴がミカエルになるとき

私はこれ見よがしに深く、深くため息をつき、リチャードの手から携帯を取り戻して自分の部屋に戻った。

三品君からのメールは、明日時間があれば学校帰りにサンマルクによって一時間くらい話さないか、というどうってことないものだった。

デートでもなんでもない。

明日は水曜日。男子部も女子部も5時間で授業が終わることになっている。

6時から打ち合わせが入っているけど、1時間くらいなら時間がある。

『4時には家に帰りたいのであまり時間がないけど、それでよければ2時半にサンマルクで』
と書いて返信すると、『了解』という短い返事がすぐに返ってきた。