兄貴がミカエルになるとき

「正直、女性の体のサイズを予測する人といるのは落ち着かない」

「ごめん。僕、下着屋の息子だから、ついついサイズを読むのがくせなんだ」

服の上からでも体がわかる。幸ちゃんの言っていた通りだ。私はシートの上で縮こまっている体をさらにすぼめた。

「でも男子なんて大抵そんなもんだよ。僕の場合はその精度が若干高いだけ。気にするほどの事じゃない」

いや、普通はかなり気にすることだと思うけど、子供の頃からそうなのだろう。彼にとっては大したことではないらしい。

いつか三品君の彼女になる人は大変だろうな。きっと彼はほかの女性の姿を見ながら彼女の前で、「85・80・85、なかなかいいね」とか言っちゃうんだろうな、で、それが原因で何度も彼女と別れたりするんだろう、などと、私は勝手に三品君の未来の恋の行方を案じてみた。