兄貴がミカエルになるとき

「ね、さっきの答え」

「なに?」

「友達になってくれっていうお願い」

ああ、そうだった。そのために私は三品君に手を引かれて全速力で走ったのだった。

「でも友達って、知り合って一緒に時間を過ごすうちに仲良くなって自然になっていくもので、約束してなるものじゃないよね」

「じゃあさ、僕と会っても逃げないでくれる? 話す機会もないんじゃ先に進めない」

うーん、私は考える。

高校を卒業するまではモデルであることは絶対に隠し通すこと、という約束を果たす上で、三品君は突然現れた要注意人物だ。あまり接近しないよう、トオ兄から注意されている。

それに―――