「だったら駅まで送っていくよ。そのほうが友達も待たせない」
三品君は制服のジャケットからスマホを取り出してボタンを押す。
そして「すぐ来てもらえる?」とだけ言って電話を切った。
いちいち説明しなくても、GPSで場所がわかるようになっているのだろう。
しつこいようだけど、社長の御曹司だから誘拐事件とかに備えているのかもしれない。
ちなみに私の場合、誘拐事件はまず起こらないだろうけど、方向音痴なのだからスマホを持ったほうがいいと、幸っちゃんたちからさんざん勧められている。
でも携帯を持つこと自体が面倒なので、買い換える気も起こらない。
よって私の携帯電話は相変わらずガラ携だ。
三品君が今度はバッグにスマホをしまおうして中を開けると2冊の本が覗いた。
「それ、なんの本?」と尋ねると、「これが見納め―― 絶滅危惧の生きものたち、最後の光景」「蝦蟇の油」と、タイトルを読み上げた。
そこでプップーというクラクションが後ろで鳴った。
振り向くと、黒くてなだらかなラインの車が止まっていた。
三品君は制服のジャケットからスマホを取り出してボタンを押す。
そして「すぐ来てもらえる?」とだけ言って電話を切った。
いちいち説明しなくても、GPSで場所がわかるようになっているのだろう。
しつこいようだけど、社長の御曹司だから誘拐事件とかに備えているのかもしれない。
ちなみに私の場合、誘拐事件はまず起こらないだろうけど、方向音痴なのだからスマホを持ったほうがいいと、幸っちゃんたちからさんざん勧められている。
でも携帯を持つこと自体が面倒なので、買い換える気も起こらない。
よって私の携帯電話は相変わらずガラ携だ。
三品君が今度はバッグにスマホをしまおうして中を開けると2冊の本が覗いた。
「それ、なんの本?」と尋ねると、「これが見納め―― 絶滅危惧の生きものたち、最後の光景」「蝦蟇の油」と、タイトルを読み上げた。
そこでプップーというクラクションが後ろで鳴った。
振り向くと、黒くてなだらかなラインの車が止まっていた。


