兄貴がミカエルになるとき

「あなたも読んだの?」

「読んだ」

「2冊とも?」

「うん。それも同じ時にね」

凄い偶然だ。

ポケットから手を出して、三品君が右手を差し出す。

「ね、友達になろう。僕たち、気が合うと思う」

「モデルは関係ない?」

「君がシャイラじゃないってことは最初からわかっていた。サイズは一緒だけど、君はシャイラじゃない。僕、一度だけ彼女を見たことがあるんだ。近くにいると感電しそうなくらいオーラがあった。息が止まりそうなほどの強烈なオーラを発していて、もっと近づけたのに、動けなかった」

「一応聞くけど、つまり私にはそのオーラがまったくないと」

「君が、というより、あれは特別な人だけが放つオーラだから、なくて当然だ」