兄貴がミカエルになるとき

授業が終わると、美奈ちゃん、幸っちゃんと一緒に学校のライブラリーに向かった。

うちの高校のライブラリーは、書籍数もラインナップも設備も大学と引けをとらない環境だ。

コミックからマイナーな研究書まで揃っていて、本好きにはたまらない。

通常ならあり得ないカテゴリーの本やDVDまで揃っているのは、ライブラリーの司書であり担当職員の女性の努力と、せっせとレアな本のリクエストを出し続ける生徒のたちのおかげだろう。

今日の私は「絶滅危惧の動物たち」と「背中に乗った甲虫を探して」の二冊、美奈ちゃんは最近ハマっているスピリチュアルな本、「波動とホログラムの世界」「粒子と幸せの関係」を、幸っちゃんはアメリカのイケメン俳優、ジェームズ・ブランコ主演のDVDを借りるという。

彼、いや彼女にとってジェームズ・ブランコは、今一番ハグされたい男なのだそうだ。

すでにコンピュータで貸出を予約してあるので、ライブラリーの受け取り窓口にいって自分の図書カードを出せばすぐに用意されている本やDVDを受け取れる仕組みになっている。